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『お寺を訪れる人々』

2015年7月

県外から

ゴールデンウィークは好天が続き、来訪者が沢山ありました。数年前の『水と土の芸術祭』で初めておいでになった市内の女性が、今回は鹿児島からの友人を案内して来られました。その友人が「お寺が好きで色々歩きましたが、ここはとても良い気≠ェ流れていますね。」と言ってくれました。
 気≠ヘ説明しにくいのですが、爽やかで神聖な空気感でもあり、大地から伝わるエネルギーともいえるようです。妙光寺は気≠ェ強いと度々言われます。
 静岡の40代の男性から「急に思い立って父と弟の墓参りに来ました。以前に比べ妙光寺が立派になり、ご前様が遠い存在になったようです。え!近々引退なさるというのは、私らの話をもっと聞きたいためなのですか。嬉しいなあ、楽しみです」と思いがけない言葉を頂きました。
 身近で敷居の低い妙光寺でありたいと思っているのですが、なかなかうまく伝わりません。
 

悲しみの席で

かなり前のこと、「父親が亡くなりました。町内の方のお通夜でご住職に接して以来、我が家も妙光寺さんにお願いしたいと決めていました。」男性からの電話でした。以来しばしばお伺いしていたのですが、先日お母さんが90才で亡くなられたのです。
  ご自身も病気で、車いすでした。お通夜振舞いの席でその方が「ウーン、俺の葬式もご前様にこうしてお経を読んでほしいなあ」とつぶやいたのです。ドキリとして返す言葉もなく、ありがたい思いでいっぱいでした。
 5才の女の子の葬儀は、辛かったです。人形のように可愛らしい姿に、ご家族の悲しみを察するに余りあるものがありました。葬儀の数日後、若い母親から「お通夜での法話が身に染みました。お話されたときの原稿がありましたらもう一度読みたい」と電話があり、お届けしました。
 

若い人たちと

母子家庭の若い親子が、両親の死で同居していた県営住宅に住み続けられないとの話を伺いました。居住は特例で認められたものの、県内在住の保証人が必要なのだそうです。頼れる親戚もなく、姉は県外に嫁いでいます。「お姉さんに妙光寺に迷惑かけないと一筆書いてもらえれば、私が保証人になるよ」と話したら、よほど心細かったのでしょう、姉妹で泣き出してしまいました。住職のできることはこの程度です。
 ある講演で日本人の死生観について話しました。参加していたという40代の男性看護師が、後日訪ねて来られました。彼曰く「総合病院に勤務していますが、人間が最期を迎えるところとしては今の病院はあまりに寂しい。不要とも思える治療も多く、苦しみを増しているようです。家族も含めて、もっと皆さんが死の迎え方を考える機会が必要ではないかと悩んでいます」と。「そのためには良い生き方が大切だと思います。一緒に考えていきましょう」と、数時間語り合いました。
 

お寺でイタリアン

お寺が好きという若い世代が増えています。県内で活躍が話題になっている若手料理人たちから、妙光寺で料理の腕を奮いたいと頼まれ、1月に客殿がレストランになりました。これが盛況だったのです。
 そこで8月の送り盆は『お寺でイタリアン』と称して、交流会の中心料理を彼らにお願いしました。料理人のひとりは「妙光寺の仏像が好きで、よくお参りに来ています」と話してくれました。不思議なご縁です。皆様もぜひご参加ください。
 

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