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法号は施食院!?

2014年9月号

小川なぎさ

誕生日を迎えて

9月になりました。夏も終わり、過ごしやすい季節の到来ですね。夏の疲れを少しずつ回復させながら、清々しい実りの秋を楽しみたいものです。

夏の暑さの中でも会議や準備作業など、皆さんでごはんを食べる機会が多い毎日でした。恥ずかしながらいろいろな料理を作っては「実験だから食べて!」などと言うものだから、とうとう娘のリョウケイさんから「母さんの法号は施食院○○信女だね」と言われてしまいました。(○○というところがミソですね)

以前、旅行に行ったときすごくかわいいピンクの花模様の位牌を買ったので、そこに書いてもらうのが楽しみです。何事もどんなに大変なことも、何かしら楽しみを見つけていこうと思う私は、ふざけているように見えるかもしれません。本人はいたってまじめなつもりですが・・・。

許す穏やかさを

最近は、きちんと正しく見えることが王道のようで、人と違う個性は認められても、社会の空気に反すると咎められたり、たった一人の大きな声にみんなが左右されてしまったりということが、多くなってきたように感じます。そのことが憂鬱です。うまく説明できないのですが、人間も社会も許容量が少なくて、みんなと同じでないと損をしたような気持ちになり、「少しくらいなら許そうよ!」という穏やかさが減ってきているように思えるのです。(写真の私の位牌も、かわいいねと言ってもらえても、位牌堂に安置してもらえるかどうか・・・・・・)

役員の皆さんの熱意に感動

このたびの『浄土基金』のお願いも、私自身としても本当に心苦しく思います。このような形でしかお寺を守れないのかと、無念な気持ちです。その一方で、長い間協議を重ねた役員の方々の「なんとしても、開創700年から次の100年へ・・・」という熱意に、驚きさえ覚えました。このような一大事が起きるたびに「寺とはなんぞや」と自問自答し、苦悩の日々が続きます。

でもとにかく心配はいりません。さまざまなご意見も、うかがっています。自分の気持ちで判断すればよいだけです。そのことでお寺側の対応が変わることもありません。

寄付というより、仏教用語の 喜捨 きしゃ という言葉がふさわしいような気がします。喜びを持って修行をしていきたいものです。

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